「1パチ」をはじめて打ってみた
ぱちんこ/パチスロは、好きだった。
かれこれ20年以上前の話で、平和の物語シリーズや、羽根物、サンダードラゴン、ニューモンロー、スロットでは、コンチネンタルとか、スーパーバニーといった機種を楽しんでいた。
当時は、一万円あれば一度は大当たりできる印象だったし、お小遣いで楽しめる範囲だった。数千円で大当たりして、2~3時間は遊べるみたいな。
お金が増えればもちろん嬉しいが、メインはそこではなく、ホールの空気感とか、友人とキャッキャッして打って、誰かが勝ったら、そいつのおごりでご飯食べるとか、遊戯の過程を語りあい「今度は、〇〇打とうぜ、あの台よかったよな」とか、そんな他愛の無い会話が好きだった。
それが4号機の台頭や、パチスロの大ブーム、自分も自然とその流れに乗り、初代「北斗」のあのムーブメントで連日ホールにかよっていたが・・
いかんせん、動く金額の大きさにきつく感じるようになった。常識的な考えもあったし、借金してまで打とうとは思えなかった。(いや当時は打ちたかったけど、貸してくれる人がいないだけかw)
お小遣いで3~4万円が数時間で無くなるようなことを連日していたわけだし、
もっと熱量の高い友人は十数万を使っていた・・
まあ、そんな人々は全国に大量に居たわけで、規約がかわり、4号機は撤去、5号機の時代になりました。
Aタイプ、オリンピア・アイムエンジェルとか、アイスストーリーが好きな自分には5号機は丁度良いものであった。が、世間一般からはあまり受け入れられず、
ぱちんこ業界の終わりの始まりみたいな流れがここから始まったのかなと、ホールの熱気も薄れ、友人達も離れ、その流れから自分もホールに行くことは極端に減った・・
現在では、街のトイレとして活用してもらうくらいで、もう4~5年は打っていない。
そんな中、友人と会った時に、久々に「ぱちんこ」でも行くかと言うことになった。
「1ぱち」ならそんなにお金使わないし、楽しめるよ。みたいな。
特にやることもなく、昼間からの中途半端時間だったので、いざホールへ。
当時は、釘見たり、台のスペックを知らないで打つことがなかったのだが、もはや別世界、コンテンツと大当たり確率だけで台を選ぶ。
もはや、タイアップしていないコンテンツは無いんじゃないかと言うくらいあらゆるものが「ぱちんこ」化しているわけで、知ったコンテンツなら世界観も楽しめる。
1/99で当たる、甘デジなデビルマンを打ってみた。1.25ぱち だったので、200円で160発。
リーチを数回経由して、初当たり、800円くらいか。ぱちんこの大音量とランプ・液晶・役物の渾然一体とした演出に感心。やはり当たると気持ち良い。
出玉は甘タイプなので、300~500発程度(?)、その後時短とかこのタイミングで当たれば玉減らさずに、大当たりが続きますよ的な期間があるので、そこで当たれば玉が増え続けるみたいな。まあ確率というか、当たりの巡り合わせみたいな。その感覚も楽しめることができた。
「1ぱち」が世間に出た当時には、ただの時間の浪費、最新機種が置かれない、第一線ではなく寂れた扱い、打ち手も他にやることあるだろう!
みたいな気持ちがあって打つことはなかったのだが、あれはあれで、演出を楽しむ、雰囲気を楽しむ、景品はあくまで副産物、って観点ではありかもなと思った。
ホールを見渡して、「1ぱち」を打つ比率は非常に高くなっていてる印象だし、
「4ぱち」は閑古鳥だけど、「1ぱち」は満席だったりする。多くの人が、ギャンブルに辟易・疲弊してはいるが、娯楽には飢えているんじゃないだろうか・・
そう思えたのが、新しい発見だった。