本音がわからない世界
ずっと自分が違和感に感じていたことに対して説明しやすい例があったので書いてみる。
世の中本音でしゃべらないというか、本音を言うと駄目な扱いされるし、それをいっちゃぁ みたいな部分があると思う。
その人の為だとか、なんか調子のいいことばかりで、でも結局どうなのよ
みたいなことが多い。
自分がフリーランスで仕事をしていたときも、仕事を紹介してくれた方は、
お前の為だとか、頑張って当たり前だ、皆頑張っている、だからお前も頑張れ
みたいなことを言われ続けていた。
自分の本音は、楽しくない仕事はしたくいない、でも金が入らないと困る。
くらいだった。
でも、頑張れとか、人生そんなんじゃ駄目だぞ、とか そんなこと言ってくれる人がいるだけありがたいとは思っていた。
その人達の本音は、自分が働いた何割かは中間マージンでもらえるわけで、
自分は、貴方方の金ずるの一人だよな、とか、そんなことも考えてしまっていた。
実際、転職してからはその人と会うこともない、すっかり疎遠になった。
まあ、「お前が金ずるなんで、途中で仕事を投げたされたら困るんだよ」
なんて当人にはなかなかいえないだろう・・でも、自分の考えでは、それを言ってもらえたほうがわかりやすくて好ましい、
さも お前の為だの、といわれると息苦しくて、後ろめたくて、とにかく辛かった。
正確には知らないけど、派遣で同じ会社に3年連続で勤続すると、正社員で雇用する義務が会社側に成立するらしい、労働派遣法とかなのかな?
そこで、3年近くになると、派遣の契約が切れてしまう。
そんな法律や、仕組みを知らない人だと、「貴方は、頑張ってくれただの、次のステージを目指してほしい」だのと調子の良いこと言われて派遣切りされるんだろう。
「3年経つと正社員にしないといけないんで、契約打ち切りです。
そんな法律があるんで、政府をうらんでください」とは誰も言わないだろう
何も言われないか、調子のいいこと言うだけだ。
派遣の法律なんて、学校じゃ習わなかったし、知らない人もいるんじゃなかろうか、
前職でも、多重派遣を知らない若い人が、多重派遣されて隣で働いていた。
日本社会の脈々と受け継がれてきた、本音と建前、察する文化・・・
もっと本音だけで成立する社会のほうが、生きやすいと思うのだが、どうなんだろうか?
若者が少ないし、投票率も低いから、老人向けの政策しかしません!
って政治家は当選するんだろうか?
それくらいわかりやすい 言葉で言ってくれたほうがいいんだがなー
皆調子のいいことだけ言って、本音は言わないんで 面倒くさい。
まあ、自分も本音は極親しい人間にしか言わないし、
日本の社会構造では、こうしないと回らないってことなんだろうな。
息苦しい・・、せめて調子のいいこと言うのは 止めてほしいもんだ。